帝銀事件に続いて日本の冤罪事件第二弾を書きます。
日本は欧米と違い、毒殺という方法が非常に多い国だと思います。
毒殺と言えば青酸コーラ、トリカブトや毒入りカレーを思い浮かべますが、名張葡萄酒事件を語らないといけません。狭山事件も冤罪だと思いますが、それ以上に理不尽な事件です。
名張市は三重県北西部の都市で、三重県でも比較的関西と結びつきが強い地域であります。人口が多い割にはJRは通ってなく、近鉄が走っております。事件の概要は詳しく書きませんが、被疑者で逮捕された奥西勝さんは犯人ではありません。
数々の冤罪事件と違って名張葡萄酒事件は真犯人が出てきては困る事件と言われております。犯人が村八分にされた事件と言えば津山三十人殺しが有名ですが、事件後に家族全体が村八分にされているのが名張葡萄酒事件です。
殺人事件は前にも書きましたが、人を殺す理由は①怨恨②犯行を達成するため、若しくは隠すため③通り魔的犯行の3つしかございません。名張葡萄酒事件は言うまでもなく①です。保険金殺人なら②もありえますが、どう見ても①です。しかし、真犯人は当初から奥西勝さんを犯人にしようと考えていなかったと思います。
奥西勝さんが不利なのはこの事件で彼の妻と彼の愛人の両者が同時に死ぬことです。愛人と聞くとけしからんと思うのが現代の文春砲の時代であり、当時は愛人なんか当たり前の時代です。夜這いも当たり前。それに愛人がいたのは奥西勝さん以外にもいるんです。
この事件の特異性は家族以外の住民の誰もが奥西勝さんの無実を信じていないこと。住民全員が奥西勝さんの悪口を公然と言っていること。普通ならあれだけの証拠があれば『奥西勝は無実だ!』と出てきますが、あの集落の誰も言わないどころか『奥西勝以外にありえない』の連呼です。一度YouTubeで動画を観ましたが、血反吐が出るくらい不愉快になりました。住民は真犯人が出てくるのが怖いのです。何も知らぬ奥西勝が死刑台で処刑されるのを全員が願っているのです。
帝銀事件と違い、上からの圧力とかない事件ですが、逆に住民からの協力を一切得られなかった事件とも言えます。 週刊文春とか芸能人の不倫を追いかけずに名張葡萄酒事件を追いかけ、真犯人を見つけ、そして住民全員を弾劾して欲しいです。私は事件の真相が解明できたのなら住民全員を逮捕し、刑務所にぶち込んでもらいたいと思います。
法務大臣も馬鹿ではないので死刑執行のハンコは押しません。これが冤罪だという大きな証拠でしょう。
タイムマシーンがあれば私はあの事件の日にカメラ持参で現場を撮影したい。帝銀事件よりも真犯人が誰か非常に興味がある事件です。
私は数年前に事件の集落をグーグルマップのストリートビューで調べようとしましたが、何故かあの集落のストリートビューだけは一切ございません。しかも不自然にです。
グーグルの車も通らせないというのがあの住民の考えなのでしょう。
2018年3月4日日曜日
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