2019年10月28日月曜日

ドル箱路線

世界一のドル箱航空路線はてっきり羽田⇔新千歳と思いきや、どうもソウル金浦⇔済州みたいです。


https://www.oag.com/hubfs/Free_Reports/Punctuality_League/2018/PunctualityReport2018.pdf

年間に64991便飛んでおり、単純に計算したら1日178便。これは往復の数なのでソウル金浦から済州まで毎日89便飛んでいることになります。

羽田新千歳は二位でもなく、6位で日本の最高位は羽田⇔福岡の4位。便数は年間に42835便、一日117便、羽田から福岡へ毎日58便は飛んでいることになります。1日は24時間ですが、飛行機は24時間飛んでいないので実際は16時間程度なので1時間に3-4便となります。ソウル済州の場合、1日16時間としたら1時間に5-6便となります。

国内線2位はオーストラリアのシドニー⇔メルボルン、3位がインドのデリー⇔ムンバイ。
5位はブラジルのリオデジャネイロ⇔サンパウロ、7位がロサンゼルス⇔サンフランシスコ、8位が再びオーストラリアのシドニー⇔ブリスベン。9位は南アのヨハネスブルク⇔ケープタウン。10位は中国の北京⇔上海。

こう見るとその国の一番人口が多い都市と二番目に多い都市を結ぶ路線がほとんどであり、且つ人口がそれぞれ100万人を軽く超える都市間を結んでおります。ロサンゼルスサンフランシスコ線だけ一番人口が多い都市でもなければ100万人都市でもない路線(サンフランシスコ市の正式な人口は88万人ほど)。そして韓国とオーストラリア以外は国の人口が1億人以上の国家となります。

そう考えるとソウル⇔済州は意外です。ソウルは人口が1000万人を軽く超える巨大都市ですが、済州は47万人ほどであり、済州島で66万人ほど。島の人口は福岡市の半分以下であります。しかし、年間に400万人の観光客が訪れるという話なので日本でいう羽田那覇という感じでしょうか。

面白いのが欧州の路線が一つもないことです。国土がそれほど広くないとも言えますがそれでも国内に100万人都市が二つ以上存在し、且つ空路を選択する目安となる鉄道では4時間以上掛かる都市間は存在します。モスクワとサンクトペテルブルク、パリとマルセイユが代表例です。

あとオーストラリアは入るのに同じような国土面積、人口のカナダは入っておりません。トロント⇔モントリオール、バンクーバー⇔トロントなどが有力候補ですが、高速鉄道が有るわけでもなく、トップ20位入りしないのが不思議です。人口が1億越えの国家の場合、メキシコとトルコが入らないのも不思議です。 イスタンブール⇔アンカラなんかトップ10で当たり前に感じます。米国なんか飛行機で移動が当たり前の国の割にはトップ10入りは1路線、トップ20で3路線ですからね。ハブ&スポークを推進してきた国なのにです。

興味深いのは決して先進国ばかりではないこと。インドがありますし、中国もあれば、ブラジル、南アもある。そして注目点はコロンビアは二路線もトップ20入り。国内を飛行機以外で移動できないという治安及びインフラ問題があることが簡単に想像できます。

トップ20に3路線入れて来た国は日本、中国、オーストラリア、米国、そしてインド。どの路線も100万人都市を結んでおり、基本は三都市間の運送になります。シドニー⇔メルボルン、シドニー⇔ブリスベン、そしてメルボルン⇔ブリスベン。

この法則でない国は日本と米国。日本の場合、3路線ともすべて羽田発着。羽田⇔福岡、羽田⇔新千歳、羽田⇔伊丹。東海道新幹線がなければ羽田⇔伊丹が上になるのでしょうが、伊丹⇔新千歳が日本で4番目に本数が多い路線でもないですからね。

日本の面白い点はハブ&スポークをわざとやっているわけではないのに東京が絡まない路線が少ない点です。100万人都市間を結んでいない路線は非常に多い。若しくはあっても一日数便だったりします。




いずれにせよ本数も大事ですが、どんな機体を飛ばしているか、です。日本の場合、国内線にボーイング777を投入していたりして、これはあまりほかの国では例を見ないでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

明けましておめでとうございます

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 昨年の12月13日から1月13日まで日本に一時帰国しておりました。 今回は帰省と仕事の両方でしたがあっという間の1か月でした。  今回のポイントは初の種子島訪問でした。