2018年2月20日火曜日

帝銀事件

日本には冤罪だと言われる事件が結構あります。

その中でも有名なのが帝銀事件
いわゆる銀行強盗殺人事件ですが、一般的な銀行強盗は拳銃や猟銃、刃物で行員を脅し、大金を奪って逃げるのですが帝銀事件は全く違います。

被疑者は一切行員を脅していないし、お金の要求もしてない。

銀行強盗では類を見ない非常に珍しい毒殺です。
被疑者が勧めた薬物を被害者が騙されたとはいえ、自らの意志で飲み、多数の死者が出ました。

犯罪者は二つのタイプに分別できる


  1. 暴力や威嚇を用いて被害者を脅し、自分の 欲を満たす犯罪者
  2. 頭を使って被害者の隙を狙い、騙して、自分の欲を満たす犯罪者
1は強姦、痴漢、強盗、傷害、殺人、放火、脅迫などです。
2は盗撮、詐欺、スリ、窃盗、偽札などです。

老婆の自宅に忍び込んで老婆を縛って500万円を盗む強盗犯がいれば、オレオレ詐欺で老婆から500万円を盗む詐欺師もいる。世間的には詐欺師の方が罪が軽そうですが、お金を盗む行為は同じなんですよね。 頭を使う犯罪者は暴力を使う犯罪者を蔑視し、逆に強盗犯はコソ泥を馬鹿にする。 しかし、犯罪者と言うカテゴリーは残念ながら同じ。



そして二つのタイプを使い分ける犯罪者は凄く少なく、どちらか一方のタイプしかいないと言われております。しかし、両方のタイプの犯罪者もおり、それが西口彰です。


話を帝銀事件に戻すと、被疑者は応対した支店長代理に名刺を見せ、「近所で集団赤痢が出た」と告げ、自分は東京都防疫班でGHQが消毒に来る前に予防薬を飲んでくれと行員らに薬品を飲ませ、行員が倒れ、苦しんでいる間に小切手と現金を盗みます。

死者が多数も出るのですが幸いにも助かった人も数名おります。その為、被疑者の容姿、背格好、話し方などが判明し、名刺の存在も浮かび上がります。

その名刺には厚生省に実在する技官の名前が書いており、この技官と名刺交換をした者が有力容疑者となります。そして警察のミスは盗まれた小切手の存在を知った時には既に被疑者と思われる人物が現金化していたこと。



殺害方法も巧妙です。

これを飲んでくださいといきなり言っても疑う人は出てきます。しかし、被疑者は行員らの前で実演します。それを見て、信じた被害者は指示通りに飲みますが胸が焼ける痛みを味わうので苦しい思いから抜け出ようと次の薬品を競って飲みます。実はこれが死因となる劇薬だと言われております。行員らはその場にもがき苦しみながら床に倒れ、その間に被疑者は現金と小切手を奪って逃走します。


ポイントは二点です。薬品を二回、時間差で飲ませることと自分もその薬品を飲んで見せること。従って一転暴力的に見える強盗殺人でも、実は犯人はかなりの知能犯です。

劇薬を使う、しかも上記の方法で飲ませられる人間はそうそういません。薬品の知識がないと無理だし、医学的な知識も必要でしょう。そして何よりも何人でも殺してでも実行するという冷酷な意思が必要。



因みに事件から70経ちましたが、未だに劇薬がなんだったのかは解明できていないそうです。しかも1回目の薬品と2回目の薬品の因果関係も不明。

そんな薬品、劇薬なので果たして一般人が入手できるのか?と言うことで警察が怪しいと睨んだのが旧陸軍の関係者、特に特殊任務関連。
そう731部隊の隊員が疑われます。


続く

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明けましておめでとうございます

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 昨年の12月13日から1月13日まで日本に一時帰国しておりました。 今回は帰省と仕事の両方でしたがあっという間の1か月でした。  今回のポイントは初の種子島訪問でした。