まずこのカイロ宣言のポイントは抗日戦真っただ中の中華民国のトップの蒋介石がはるばるカイロまで来れたこと。しかも夫人を同伴で。正直どういうルートで来たのかが知りたいですね。勿論空路でしょうが、インドを経由し、その後何度か給油をしながらのカイロ入りか?しかし、中国のパイロットがカイロの情報なんか知らないだろうから航空図はどこで手に入れたのか?それかインドまで飛び、そこから英国機で飛んだのか?
ルーズベルトとチャーチルはカイロ宣言の後にテヘランに飛び、スターリンを交えテヘラン会談をします(蒋介石は呼ばれていない。対ナチス戦を話し合うためで蒋介石は不要だったからであろう)。正直、スターリンもカイロに来た方が楽なような気がしますが、スターリンは遠い所は嫌がったのかもしれません。何せ次は自国内のヤルタで開催ですので。エアフォースワンがない時代でしょうし、勿論護衛の戦闘機を同行させたとはいえ、凄い長距離での移動です。枢軸国側にばれないで良かったですね。
カイロ宣言と言えば「日本が暴力と貪欲で奪った土地からの返還」ですが、植民地支配って全部暴力と貪欲だと思うんですよ。英国とか米国はその土地の酋長や首長と契約を結び、そこから併合へと向かうパターンを好んでました。南アやハワイがそうですよね。
第一次世界大戦で負けたドイツは海外領土を全て没収され、国際連盟の委任統治領にされましたし、日本も第二次世界大戦で負けて台湾、朝鮮半島を没収。ということは今後戦争があれば負けた国は没収されると。
米国が負けた場合
- プエルトリコ(スペインに返還)
- グアム(スペインに返還)
- サイパン島などの北マリアナ諸島(ドイツに返還)
- ハワイ(独立)
- アメリカ領サモア(サモアに併合)
- テキサス州(メキシコに返還)
- カリフォルニア州(メキシコに返還)
- ネバダ州(メキシコに返還)
- ユタ州(メキシコに返還)
- アリゾナ州の大半(メキシコに返還)
- コロラド州の一部(メキシコに返還)
- ワイオミング州の一部(メキシコに返還)
- ニューメキシコ州の一部 (メキシコに返還)
- カリブの島々(独立)
- フォークランド諸島(アルゼンチンに割譲)
- チャゴス諸島(モーリシャスに割譲)
- ジブラルタル(スペインに返還)
- マイヨット島(コモロに割譲)
- タヒチ(独立)
- ニューカレドニア(独立)
- カリブの島々(独立)
- セントピエール及びミケロン島(カナダに併合)
これらを放棄でしょうね。まあ、米国の場合、インディアンに返還ですけどね。
あれだけインディアンを駆逐した白人がよく『貪欲と暴力による侵攻』と言えますわ。
まあ、それ以上に最悪なのはオランダ人ですけどね。ニューアムステルダムをインディアンから超安値で購入ですので(しかし、そのオランダ人もマンハッタン島を英国のスリナムと交換する)。
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