動物園を訪れるのは2017年の年末以来。
休日ということで家族連れで賑わっておりましたが外国人が目立ちます。
在住ではなく、旅行者でプラハ動物園に行かれる方が多いです。 というのもあのトリップアドバイザーでなんと世界の動物園ベスト5になった実績もあります。
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ホッキョクグマ |
そしてプラハ動物園と言えば私が所属する在プラハの日本人主体ソフトボールチームのGASTONの由来でありますがアシカのガストンが居たところ。ガストンは2002年の大洪水時にヴルタヴァ川に流され、ドイツに入りエルベ川まで行き、そこで保護されるのですがプラハに移送中に亡くなります。実は亡くなった話は有名なのですが、地元では移送中に死亡という詳細を伏せております。
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アシカのGASTONの名前が付いた動物園内のレストラン |
チェコ語でlachtanというのですが、これの英訳がsea lionになっており、これを和訳すると海驢なんですよ。因みに膃肭臍はfur sealであり、sealとは海豹(あざらし)のことです。因みにガストン君はミナミアフリカオットセイです。
因みに膃肭臍、海驢、海豹の違いですが、
- 海驢と膃肭臍は耳たぶがある
- 海驢と膃肭臍は四脚で体を支えて陸上を移動できる。
- 海驢と膃肭臍は前脚を鳥の翼のように羽ばたくことによって遊泳できる。
- 膃肭臍は海驢より若干小ぶり、ビロード状の体毛が密集している。
- 膃肭臍の毛はごわごわした海豹と違い、つやつやして柔らかい。
いずれにせよ海驢や膃肭臍は間違えても海驢と海豹は間違えにくいですね。水族館とかショーをするのが海驢である。
蛇足ですが膃肭臍だけ海が付かないのはオットセイのペニスのことを中国では膃肭臍と言い、そしてまずは精力剤としての膃肭臍が先に生まれ、そしてそこから日本語の漢字も膃肭臍になったらしいです。
さらに蛇足ですが似たような生き物にこのほかにトド(魚へんに毛)、オタリア(漢字なし)、セイウチ(海象)もあるのですが、こちらの英語名はそれぞれSteller sea lionとSouth American sea lion、walrusであり、そしてチェコ語はトド、オタリアはlachtanが付くのですが海象はmrozです。尚、海豹はtulenと言ってちゃんと単語があります。
まとめると
- チェコ語では海驢、膃肭臍、トドもオタリアも同じlachtanを使う。
- 英語は海驢、トド、オタリアははsea lionを使うが、海豹と膃肭臍はsealを使う。
- 日本語はそれぞれ名前が違う。
- チェコ語のウィキペディアに何故か海驢の欄だけ存在しない。 しかし、膃肭臍、トド、海豹、オタリア、海象はちゃんと存在する。
- 膃肭臍だけ魚へんが付かない。オタリアは南米に生息なので漢字すらない。
- 海驢、トド、膃肭臍、オタリアは似ている。
- 全て鰭脚類であり、その下にアシカ科、アザラシ科、セイウチ科があります。 アシカ科の下にアシカ亜科とオットセイ亜科があり、アシカ亜科の中にオタリア属があるそうですのでオタリアは非常に海驢に似ているのかと。
上記でいかに日本人が細かく分けたいか分かりますよね。英語なんか三種類ですからね。
英語の場合はどこに生息するが重要だと認識ですね。
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