人質が立て籠もり犯に同情し、犯人を逃がそうとするのがストックホルム症候群です。
由来は70年代にスウェーデンの首都、ストックホルムで起こった銀行強盗からだそうですが、あまり詳しい情報は入ってきません。犯人に同情するというは一般的には理解できない行為です。特に銀行強盗に同情するという行為は。
しかし、ある程度の精神的に抑圧された環境下では理解不能な友情というのが芽生え、信頼関係が築かれるとも言われます。
この行為はDV男から別れられない女性と同じかもしれません。又は無職で何もできない男ほど女性は助けてあげたいと思う。 逆に料理も家事もできて、稼ぎのある男性には楽をしたい女性が集まるのかもしれませんね。
日本の事件でもストックホルム症候群に似た事件は発生しております。三菱銀行北畠支店事件では被疑者の梅川昭美を助かる行員(警察から逃がそうではなく、彼の借金返済のために奔走する行員)がおりました。
ストックホルム症候群とは別ですが、死刑囚に同情し、獄中結婚する人も多々おります。しかし、私はこれを偽善行為だと思っております。死刑囚と結婚してもその死刑囚が無実になり、釈放される可能性はかなり低く、実際に結婚生活を送ることはほぼ不可能。それを敢えて知っていての獄中結婚です。その為無期懲役の人間と獄中結婚したという例は聞きません。
これは賛否両論ですが、埼玉県の女子中学生が大学生に長い間監禁されていた事件も 一種のストックホルム症候群でしょう。被疑者と女子生徒は面識がなく、被疑者が女子生徒を拉致し、自宅に監禁。女子生徒は最初は必死に抵抗し、逃げようとするはずです。しかし、長い監禁の間に被告の大学生に好意を持ったかは別として同情し、逃げれる環境下でも逃げなかったと思えます。大学生の方も最初は厳重に監禁していたはずがそのうち女子生徒は逃げないだろうと思い、警戒を緩めたのでしょう。
時系列で書くと:
- 男子大学生が女子生徒に近づく(多分SNSか何かで事前に女子生徒を知っていたはず)
- 大学生が女子生徒を騙して拉致する
- 女子生徒も最初は軽い気持ちで被疑者に付いていく
- 女子生徒は監禁され、事態の重大さに気づく
- しかし、そのうち逃げるのを諦め、被疑者と仲良くなる
- 被疑者も警戒を緩める
- 女子生徒がホームシックにかかる
- 被疑者がいない間に抜け出し、実家に電話する
- 両親が警察に通報する
- 女子生徒は保護される
- 男子大学生が逮捕される
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