ロンドン二日目は夕方に友人に会うまでフリー。ということでImperial War Museum、帝国戦争博物館へ。
たまたまヒースローエクスプレスに乗る際に貰った地図で見つけ、行ったことが無かったのでホテルを出て地下鉄を乗り継いでいきました。
地下鉄のホームでもかなりのカーブです。
10時開館のところを10時半ごろに行きましたが、既に見学者は多くおりました。入場料は無料ですがガイドブックと博物館特製ショッピングバッグのセットを購入。
入ってすぐ左に無料ロッカーがあり、そこにコートや折り畳み傘、夕方会う友人へのお土産を預けることに。貴重品は先ほど頂いたバッグに入れ、見学開始。
入るといろんな展示物がドカンと現れます。
ハリアー戦闘機 |
英国は大戦後、国力的に航空母艦、正規空母を造るだけの予算がないので軽空母を展開。その軽空母に搭載するのがこのハリアーの姉妹機、シーハリアーですね。フォークランド紛争で大活躍した名機です。V/STOLはVTOL(Vertical Takeoff and Landing)とSTOL(Short Takeoff and Landing)両方を合わせ持つ機体です。ハリアーは空中戦を得意とせず、戦闘機というか攻撃機です。
第二次世界大戦のまで列強は大型の空母を量産しましたが、大戦後は植民地が減っていき、航空機も大型、音速化し、なかなか空母を造るだけの予算はなかったのですよね。しかし、軽空母しかないからV/STOL機の開発が進んだのか、それともハリアーが生産できたから軽空母で良いのかは鶏が先か卵が先かの議論と同じです。
そんなイギリスも21世紀に入り、予算が増えたのかシーハリアーが退役したからなのか軽空母は退役し、正規空母を導入。クイーン・エリザベス級と命名。実際に正規空母を運用できる国力のある国は非常に少なく、現在でも軽空母以外の正規空母を保有する国は米国、フランス、ロシアとイギリスのみ。フランスだけ米国以外で原子力空母を保有する国。
結局空母は艦載機やヘリを搭載し、運用する前提なので海洋国家以外は不要で、尚且つ海外領土がある国にしか意味がない。植民地、海外領土を持たない 国は自国の陸上基地から発進する戦闘機と攻撃機で十分である。従って正規空母を保有する国は自衛戦争以外にも興味があると言っているようなもの。
しかし、イギリスの場合、アルゼンチンとフォークランド島を未だに係争中なので空母の保有は仕方ないところか。フランスも海外領土のマイヨットが隣国のコモロに領土主張をされている。そういえば世界大戦に二度も負けた国、ドイツは潜水艦のイメージが強く、空母は頭に浮かばない。しかし、戦闘機や爆撃機などの航空機大国だっただけに空母に力を入れなかったのは非常に不思議です。
尚、空母は航空母艦の略だと上で書きましたが、航空母艦という人は稀で、何の略称なのか知らない人も多いと思いますわ。空母と特攻はいい勝負かと。
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