鉄道は二つの理由により敷設されます。
- 旅客輸送のため
- 貨物輸送のため
現在の貨物と言えばコンテナを思い浮かべますが、敷設当時の貨物と言えば石炭や石灰岩であります。しかし、エネルギー転換で石炭から石油になり、多くの鉱山は閉山となりました。そうなると鉄道路線も廃線となります。
北海道では国鉄/JR路線だけで29路線も廃線(一部廃線を含みます)になりましたが多くが貨物輸送を前提に開業した路線です。
北海道の次に廃線が多いのが福岡県です。19路線(一部廃線を含む)。北海道は人口密度が低く想定内ですが、皆さん福岡県はまさかだと思うでしょう。
福岡県も筑豊炭田がらみでの敷設で、その後相次ぐ閉山で鉄道路線も廃線。しかも北海道との違い、短い路線が多いこと。6キロ以下とかざらです。
北海道も福岡も失敗だったと思われるのが最大の都市、札幌や福岡(博多)と直接結ばれている路線が少ないこと。札幌駅に直通列車がある路線は札沼線、函館本線、千歳線。福岡の場合は新幹線を除けば鹿児島本線、博多南線と篠栗線。廃線は札幌や博多駅と結ばれておらずだったので貨物輸送が無ければ存続できない路線ばかりでした。北海道の場合、札幌からの特急の速達性向上のために石勝線を敢えて開業しております。
赤字路線の多くは完全なローカル線(人口20万人都市圏を一切通らない)ところばかりなのと盲腸線(両端の駅が別の路線と接続しないこと)が挙げられます。
旅客輸送でできた路線でも旅客とは
- 通勤
- 通学
- 観光客
地方の場合、私立高校に行くのは東京と比べ少なく、どうしても学区内の公立高校に通います。そうなると県境を跨いでの通学はほぼありません。これは通勤でも言えます。
そしてマイカーのこの時代に列車で通勤する地方の方も減る一方です。利便性が少ないと猶更車通勤になります。
鉄道省・国鉄時代の線引きも問題がありました。何故にこの駅を基点にしたかです。例に揚げれば山口県の厚狭駅。昔は美祢市で取れる石灰岩輸送で採算が取れており、未だに幹線扱いの路線です。厚狭ではなく、隣の小野田駅に接続すれば小野田線とも繋がっておりました。あと、山口県と島根県内を走るのに山口線という路線。普通二つの県内を走る場合は予讃線、芸備線みたいにそれぞれの旧国名を合わせるのが多いのに、ここは何故かやらず。本来なら周防と石見を結んだので周石線とでもなるところ。この山口線、新山口(旧小郡)駅と山口駅間は本数が多いのですが、その先はぐっと減ります。幸い、島根県内に入ると観光地の津和野があり、特急も走っております。でも本来なら山口線と名乗るのなら、小郡から東萩でよかったのではないか?
萩市は多分一番新幹線の駅、特急停車駅から行くのが不便なメジャーな観光地です。山陽新幹線の新山口で降りた場合は一度益田まで山口線で行き、そこから山陰本線に乗り換えか、それとも厚狭駅から美祢線で長門市に行き、そこで山陰本線に乗り換え。
私なら新山口~東萩を直通する特急を作ります。停車駅は宇部、小野田、厚狭、美祢、長門市、萩。 真岡鉄道も下館駅発着ではなく、宇都宮駅にするべきでした。
室蘭本線の沼ノ端~追分は複線なのに非電化、しかも優等列車が走らない唯一の複線非電化区間です。
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