2018年6月22日金曜日

必殺技

必殺技という定義、名称、そしてそれを使うキャラ・選手に関して言えば日本が世界をリードしており、チェコにはない概念です。

必殺技と聞いて日本人ならウルトラマンのスペシウム光線、仮面ライダーのライダーキック、キン肉マンのキン肉バスターと思い浮かべますが、ヒーローものがないチェコ人には無理な発想です。しかし、これらの必殺技はいきなりは出さない。ウルトラマンの場合、カラータイマーが点滅しないとスペシウム光線は出さない。

米国の場合、スパイダーマンやスーパーマンがいるのでヒーローは多いのですが、お約束の決まり手、これが出たら最後という必殺技の概念はないかと。

日本の場合、相手を痛めつけ、最後に必殺技で相手を葬るのはヒーローものだけではなく、時代劇もそう。その典型的な例が水戸黄門。最初から印籠が出てきたら助さん格さんの見せ場はない。 遠山の金さんも最初から奉行だと名乗って悪者を成敗しない。

そして現実の世界で必殺技と言えばプロレス。決め技とも言われ、十八番とも言われます。プロレスが日本人に人気なのはウルトラマンや水戸黄門と同じで、レスラーはいきなり必殺技を出さない。しかもプロレスとは相手の技も受けたうえで勝つのがポリシー。実はこれ、ウルトラマンも同じ。怪獣が出現し、科学特捜隊の出撃以前にウルトラマンに変身すれば良いのにハヤタ隊員はしない。日本以外のスポーツ、格闘技に団体戦が存在しないのもいい例です。柔道の団体戦は先鋒、次鋒、中堅、副将、大将とあり先鋒から勝っていかないといけない。しかし、西洋の格闘技ボクシングに団体戦などない。ゲームのラスボスという概念も日本が生んだものでしょう。



さて、この動画、All timeと名乗るにはいささか?です。まず力道山、馬場、猪木がいない。特に東洋人初のNWA王者、ジャイアント馬場が3度もベルトを奪取したのはランニングネックブリーカードロップ。馬場のオリジナルであり、最終兵器でもあります。雑魚レスラーは河津掛け落としや十六文キックでフィニッシュです。猪木の卍固めも絵になります。

そしてジャンボ鶴田のバックドロップ(およびバックドロップホールド)。天龍源一郎のパワーボム(この技で馬場も猪木も鶴田もフォール。特にこの三名にシングルでフォール勝ちは彼だけ)。長州力のサソリ固め、藤波辰爾の飛龍原爆固め。蝶野のSTF、橋本のDDTがないのも不思議です。川田が三沢からピンフォールを奪った垂直落下式のパワーボムも入っておりません。全日四天王で唯一川田が漏れております。ほかにも高山のエベレストジャーマン、鈴木みのるのゴッチ式パイルドライバーも返されたところを見たことがございません。

それに外国人もスティーブ・ウィリアムスやケニー・オメガがいるのならスタン・ハンセンやブッチャーもいないとおかしい。オメガは今が旬だからいいですが、ウィリアムスが入るのは?です。

私が思う日本で常連の外国人レスラーとのその超必殺技なのは

スタン・ハンセンのウェスタンラリアット
アブドーラ・ザ・ブッチャーのランニングエルボードロップ
ブルーザー・ブロディのキングコングニードロップ
ミル・マスカラスのフライングクロスチョップからのダイビングボディアタック

これには誰も異論がないでしょう。ブッチャーのエルボードロップに関しては馬場が「まともに喰らったら自力では返せない」と発言。確かに自力で返した選手を見たことがない。これはブロディのニードロップもそう。

ハーリー・レイスのダイビングヘッドバッドもそうですが、オールドファンは彼のヴァーティカルスープレックス(所謂ブレーンバスター)が出ただけでの満足。

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明けましておめでとうございます

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 昨年の12月13日から1月13日まで日本に一時帰国しておりました。 今回は帰省と仕事の両方でしたがあっという間の1か月でした。  今回のポイントは初の種子島訪問でした。