今回は私学に着目していきます。
私立高校には男子校、女子高、共学以外で分ける場合:
- 私立大学の付属校
- 超難関校
- 偏差値が40台以下
- そのほか
1の高校はうちの母校の日大豊山、早稲田実業、東海大相模、愛工大名電など。
2の高校は灘、開成、麻布、ラサールなど偏差値60後半から70台。
3は地方の私立に多いパターンで偏差値が40台
4は偏差値は50以上はあるけど進学校と呼べる65以上はないパターン。
甲子園の代表を見てみると公立の進学校で出場はあっても私学の進学校で出場するところはまずありませんね。たまに出場校の偏差値ランキングを出したりしますが、それは普通科ではなく、特進科などの進学クラスの偏差値がほとんど。これは芸能人にも言えます。
4の高校が実は私が何故にそこに進学するか分からない高校です。男子校でも女子高でもなく、付属でなく、難関校でなければ公立に行った方が良いと思うんですよね。普通科で偏差値52とかの私学、しかも共学校に進学する理由が理解できません。勿論志望校の公立が落ちたのなら理解できますが、第一志望が52の私学、共学の普通科とは。まあ、要するに埼玉県の場合、西武台です。
あとよく理解できないのが特進クラスという学科・コースなのに偏差値が50もない高校。埼玉には偏差値37で進学科がある高校もあります。
甲子園に出場する高校には特徴があります。
1の付属でも早稲田や慶応の付属は出るのですが、明治、青学、立教、中大、法政のMARCHの付属は全く出場しません。どの大学も野球部は強いだけに不思議です。
明治は戦後少し、法政二は80年代までは強かったですがここ30年はどこも出場しておりません。その点、日東駒専の付属校は強豪校で、専修大の付属以外は全国制覇の経験があります。
大東亜帝国の大東文化、東海、亜細亜(亜細亜大学は不思議と付属校がない)、帝京、国士館(国学院?)の付属も大東文化以外は強豪です。大東文化の付属が弱いからか大学の野球部も強豪ではないですね。
あと付属といえば東洋大姫路の野球部員が東洋大に進学するのに日大の付属校の野球部員は日大に進学しない。阪神タイガースの外野手の高山俊は高校は日大三卒ですが大学は明治。そこで六大学記録の安打数を記録。しかも日大の付属って日大三以外にも強豪校が多い。
付属以外では一時は強かったのにその後パッとしないところも多いのが特徴です。しかも全国制覇をしたのに衰退する高校もあるのが特徴です。
千葉の拓大紅陵、神奈川の桐蔭学園、愛知の享栄、広島の崇徳、福岡の福岡大大濠と福岡第一。最後の出場が拓大紅陵は2002年、 桐蔭学園(1971年に優勝)は1999年、享栄は過去8回出場だが過去20年間準優勝もなし、崇徳は選抜優勝経験があるのだが、過去20年間に準優勝もなし、福岡大大濠も福岡第一も過去20年出場なし。
拓大紅陵が衰退すると同じ木更津市の木更津総合が強くなり、桐蔭学園の代わりに桐光学園が強くなる。
愛知県の場合、記念大会以外で出場するのはほぼ中京大中京、東邦か愛工大名電のこの三校。この三校ともいつの時代とも強いのが凄い。この三校が出場しなかったのは過去20年間に二回だけというのが凄い。しかもベスト4に残れなかったのが1回のみ。勿論この三校以外での戦後の全国制覇はございません。
広島の場合、昔は広島商か広陵、崇徳とたまに広島工でしたが、今では完全に広陵、広島新庄、瀬戸内か如水館しか出場しません。この4校以外に出場した高校は過去20年に2校の一度ずつのみ。広島県も完全に愛知県化してきました。
逆に寡占にならないのが大都市圏の福岡県。ここは昔は柳川や全国制覇の西日本短大付属が強かったのですが、90年代に入り東福岡が強くなり、そして2000年代前半は再び柳川が復活するのですが2005年を最後に出場はない。しかも歴代最多出場が公立の小倉高校の10回。しかも過去20年出場がなく、戦後に出場していたパターン。80年代後半に初出場する浦和学院でさえ12回、過去20年間で4回出場の東洋大姫路でさえ12回も出場。
埼玉は長らく関東で唯一夏の甲子園優勝校無しでしたが、昨年に花咲徳栄が優勝したので今後は花咲徳栄と選抜優勝校の浦和学院の二強時代に入ると思われます。
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