日本の刑事ドラマは勧善懲悪がメインだが、意外と殺されるのは善人ではなく、悪人が多い。
欧米ドラマみたいに悪人の強盗犯が善人の一家を殺害ではなく、「善人」が復讐や怨恨のために悪い経営者などを殺害する。
二時間サスペンスの真犯人も「超極悪」ではなく、被害者に殺される理由がある設定が非常に多い。
この流れは赤穂浪士の忠臣蔵からの流れであり、赤穂浪士は浅野内匠頭に切腹を命じた幕府重鎮ではなく、松の廊下で浅野内匠頭が切りつけた吉良上野介に刃が向かう。
ドラマで地上げ屋がや金貸しが殺されるという台本は日本人受けする。それは地上げ屋や金貸し=悪い。しかし、よく考えたら闇金融から借りるのが「善人」の市民であり、返済できないから厳しい取り立てに遭う。そして返済できないから借りた人が自殺し、その家族が保険金を貰う。そして自殺に追い込んだ闇金融を襲う。第一闇金融という設定も欧米のドラマにはないかと。
でも実際の世界ではこういう復讐劇、怨恨は少ないと思います。殺されるのは善人であり、逮捕されるのが悪人。もしくは殺されてもその被害者が悪人だとは書かないのが日本でもあるんですよね。
「死人に口なし」もあれば「死人の悪口は言わない」というのが日本人の考えですからね。悪口を言えない分、ドラマで死んで当然だと印象づけたいのでしょう。
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