2019年3月9日土曜日

シュニッツェル

シュニッツェルとはオーストリアが本場のカツレツであり、日本のとんかつと違う点はたっぷりの油で揚げるのではなくたっぷりのバターでフライパンで焼く感じです。チェコではバターだと面倒なので油で揚げるのが主流ですが日本のパン粉と違い、非常に粒子が細かいパン粉を使用するのでサクサク感はございません。

プラハの一般的なシュニッツェル
ウィーン風、ウィンナーシュニッツェルは本来は仔牛を使うのですが、豚肉バージョンが主流になってきました。チェコではチキンも一般的でオーストリア、チェコに限らず中欧のドイツ語圏と旧オーストリアハンガリー帝国の植民地ではシュニッツェルは非常に一般的な料理です。

日本のとんかつと違う別の点はソースをかけないこと。もともと塩胡椒をされた肉を揚げ、食べる際にレモンを搾るか搾らないか。付け合わせはライスではなく、芋であり、それがフライドポテトなのかポテトサラダなのか、それとも茹でたジャガイモなのか。

チェコではシュニッツェル専門店はなく、衣の中に肉以外、チーズやが挟まっているバージョンはあっても衣の外に何かを加えることはしません。しかし、ベルリンに行き、ある店のメニューを見て驚愕。軽く十種類以上のシュニッツェルがあり、しかもそれはポークが基本。仔牛の肉に変更するのも可能なのでその場合種類はX2、倍になります。

種類というのもチェコではあり得ない衣の外に何かを足すというバージョン。例えばマッシュルームソース、カレーソース、チーズ、目玉焼き、マスタードなどなど。それぞれその付け足したソースや具材に合わせて名称がつき、例えばチーズありならスイス風だとかカレーソースならボンベイ風。その中の一つの名称に目が止まりました。

プラハ風。


このプラハ風、スクランブルエッグとグリーンピースが付いてくると明記。
プラハ風シュニッツェルなどプラハにないし、プラハ市民は特別にスクランブルエッグとグリーンピースが好きなわけでもない。ステーキに目玉焼きのせはあってもスクランブルエッグ添えなんか聞いたことがない。

プラハ在住だし、話のネタに思い切ってプラハ風を注文。暫くして出てきたのがこちら。



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明けましておめでとうございます

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 昨年の12月13日から1月13日まで日本に一時帰国しておりました。 今回は帰省と仕事の両方でしたがあっという間の1か月でした。  今回のポイントは初の種子島訪問でした。